日本通信販売協会(=JADMA)が8月24日に発表した2022年度の通販市場売上高は、前年度比10・9%増の12兆7100億円だった(表参照)。金額ベースでは前年度比で1兆2500億円の増加。前年比7・8%増となった21年度を3・1ポイント上回る伸び率となった。

　当期はコロナ禍が徐々に落ち着きを見せる中、対面イベントや実店舗販売など、通販以外の市場が回復。消費行動が多様化する中でのプラス成長を果たした。直近10年での平均成長率は9・0%で、前年比マイナスを記録した1998年度以来、24年連続して増加傾向が続いている。

　市場の傾向としては、BtoBや仮想モールでの販売が堅調に推移しているほか、商材では衣料品や化粧品、食料品、健康食品などが好調だったという。

　なお、同調査は会員情報に加えて、JADMA会員418社(調査時点)を対象に実施した「通信販売企業実態調査」から得た売り上げ部分を先行集計した結果と、各種調査から推計できる有力非会員355社の売り上げなどを加えて算出している(調査期間は6月22日～8月14日)。

　推計値は衣料品や雑貨、化粧品、健康食品などの物販が中心となる。