食品のネット販売を行う食文化は8月5日、豊洲市場に入荷した食材を、当日夕方5時までに届けるサービスを開始した。東京23区限定で展開し、専用ドライバーが冷蔵便で配達する。

　開始したのは「豊洲きょう着く便」で、通販サイト「豊洲市場ドットコム」内で展開する。市場が開く日の前日の夕方に通販サイトの情報を更新するほか、おすすめ商品を紹介するメルマガを配信する。朝8時までの注文分を当日夕方5時までに配達する。置き配にも対応する。送料は一律950円とした。

　取り扱いアイテムは、鮮魚や果物、野菜などで、豊洲市場の水産大卸3社と青果大卸1社のほか、複数の仲卸業者が参加する。

　コロナ禍で外食向けの食材の売り上げが伸び悩む中、市場で取引されていた飲食店向け食材を一般消費者へ販路を広げる。豊洲市場に入荷した当日に届ける鮮度の良さで訴求し、料理好きな層を中心に需要を獲得する考え。