靴の企画・販売などを手がけているヒラキでは、20年3月期の業績は暖冬や新型コロナウイルスの影響などを受け減収減益となった。今期の立ち上がりについても季節商材であるスクール関連商品が臨時休校の影響を受けたため販売が伸び悩んでいる。巻き返しに向けては「ワンコイン」で展開する販促商品の強化を一つの鍵としている。

　今春向けでは、税別価格499円のリボンバレエシューズ「Fuwarite(ふわりっと)」(画像)を2月に発売してSNSを通じた販促を実施。また、夏向けには親子で揃える「スポーツサンダル」や丈夫で型崩れしにくい厚手のコットン100%素材の「ビッグシルエットTシャツ」をそれぞれ税別499円(子ども向けは399円)で展開する。

　販売に当たっては既存の紙媒体だけでなく、アプリ開発などを進めて、ウェブを主体とした販促施策を行っていく予定。

コロナ関連対応も進む

　なお、新型コロナウイルスの影響として、通販サイトやカスタマーセンターの運営・出荷業務などは通常通り行っているものの、実店舗については緊急事態宣言に伴い、時短営業などを実施。また、中国・盗難アジアの生産委託工場で一部の商品において入荷の遅延が発生している。商品開発に関しては海外出張の中止の影響を抑えるため、海外子会社の活用やオンライン商談、サンプル取り寄せなどによる商品確認などを行って対応している。