白鶴酒造は2月1日から、ユーグレナと酒粕を原料としたサプリメントの販売を開始した。神鋼環境ソリューションと共同で開発した。50種類以上の栄養素を効率よく摂取できることが特徴。偏りがちな食生活をサポートし、働く男女など忙しい人に訴求する。2月中には新聞広告の出稿も計画する。3年後の売上高は3億円を目指す。

　発売したのは「ハクツルの健康食品　ユーグレナGOLD発酵毎日」。原料のユーグレナは、体内で生成する不要性植物繊維の一種の「パラミロン」を多く含むものを採用。アミノ酸やビタミンB群、葉酸、レジスタントプロテインなどを含む酒粕と合わせることで、豊富な栄養素を効率よく摂取できるようにした。

　製品に使用するユーグレナは、完全密封の無菌状態で培養した淡い黄色の高品質のものにこだわった。発酵素材を組み合わせることで、健康需要に訴求していく。

　原料のユーグレナは、神鋼環境ソリューションが提供する。白鶴酒造とはこれまで、日本酒の醸造用タンクや、ろ過装置の製造で連携していた。両社の持つ微生物研究の知見を活かして商品開発を行ったという。

　自社通販と直営店で取り扱う。発売にあわせて、ネットや新聞への広告出稿を計画する。自社通販サイトを中心に取り扱う方針で、まずはウェブ広告を展開し、認知度の向上を図る。2月中には新聞広告の出稿を計画し、売り上げ拡大を目指すという。まずは1～2年で売上高1～2億円の達成を計画している。