三越伊勢丹ホールディングスは12月３日、ウェブサービスを手がけるイードと合弁会社「ファッションヘッドライン」（三越伊勢丹ＨＤが95％出資）を設立し、社名と同名のファッション総合ニュースサイト（画像）を同月５日に開設した。

　三越伊勢丹ＨＤは、中期経営計画のひとつとしてウェブ事業の強化を掲げており、従来から展開している物販型の百貨店通販サイトとは別に、自社メディアを運営することで手数料・広告収入などを収益源とする新たな事業モデルの構築を模索している。

　今回の新会社設立はその一環で、イードが蓄積してきた専門ニュースサイトの運営ノウハウを活用。百貨店が手がける新しい情報発信の形を創出するとともに、グループ内外のリアル店舗や通販サイトへ閲覧者を送客することで物販による売り上げ拡大と外部企業からの手数料収入につなげる狙いだ。

　なお、三越伊勢丹ＨＤは来年３月にグランドオープンする伊勢丹新宿本店の再開発に合わせて、店頭では表現し切れないヒト・モノ・コトの情報を発信するサイト「イセタン・パークネット」も12月５日にオープン。今後、店頭とウェブ、ソーシャルメディア、通販サイトを連動させたＯ２Ｏコミュニケーションやサービスを強化する。